富士山と白山風露

いつか行ってみたいと思っていた、日本一高所にある露天風呂、しかも、雪見の露天風呂へ。八ヶ岳の本沢温泉の露天風呂です。

　この日は快晴無風。そして、入口の林道からはキャタピラの雪上車で登山口まで、戦車のように雪道を登って行きました。
　川田君、スノーシューを忘れて、テレマークスキーで登ります。保田はスキーをデポして、帰りはスキーで。
　本沢温泉の小屋に着いたのは昼近く。まず、昼飯を食べながら、どうやったら、この寒さの中で凍え死なないで無事に温泉に入って帰れるかを検討。名案は無し。小屋の人に聞いて、まずは、小屋から１５分ほど歩くと言う場所へ。
　しかし、夏沢峠との分岐点からは、うっすらとトレースがあるのみ。最近は誰も行ってない様子。沢の下の方に、♨　らしきものが見えるが、そこまでは急な斜面。アイゼンは着けてないので、一歩一歩キックステップで慎重にトラバース。そして着きました、硫黄泉の濁り湯。
　しかし、時折、上の硫黄岳から吹き降ろす地吹雪、この寒さの中、どうやれば、さっと脱いで、さっと、着れるか。意を決して、ドボーン。あー、最高！暖かい！、と思ったのは束の間、ぬるい！！！　　これでは出てから服を着る前に凍死？？
　でも、青空の中、雪山を見ながらの最高の露天風呂である。二人で暖かいコーヒーを飲んで、一服しながら、身体にまとわり付く硫黄の白い湯花とこの香り、おー幸せ。
　今後、二度とは経験できない、したくない、極寒の露天風呂でした。　


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